この外来では咽喉頭異常感(のどの奥に塊がある感じ)、声が枯れる、扁桃炎を繰り返す、などの喉に異常がある患者様を対象にしています。
咽喉頭異常感は、食道や胃などの消化器に異常を認める患者様が多く、特に胃酸が逆流することを原因とする、胃食道逆流症の割合が約半数以上を占めます。このような患者様には胃酸の分泌を抑制する薬を内服していただきます。また心理状態が愁訴に影響することが最近の臨床研究で明らかにされていますので、当科ではうつ病に使用する問診票を併用し、治療に役立てています。
声が枯れる原因には、大きく分けると、声帯にポリープや癌などの腫瘍が存在し、声門の閉鎖不全を引き起こしている場合と、声帯を動かす神経が麻痺を起こし、声帯を動かすことができず、声が枯れる場合があります。前者の場合は腫瘍を除去することで、声は改善します。後者の場合は、麻痺の改善が見込まれない場合は、お腹の脂肪を声帯に移植することで、声門の隙間を小さくすることで声を改善することができます。
扁桃炎を繰り返す場合は、扁桃を手術的に摘出します。約10日間の入院が必要です。
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