名古屋市立大学大学院医学研究科 産科婦人科|名古屋市立病院 産婦人科 〜不育症・習慣流産治療、出生前診断は全国で先駆けて行っております。〜

杉浦真弓教授からのご挨拶

教授 杉浦真弓

名古屋市立大学産婦人科の特色は、
それぞれが自由に自身の目標を
追及していること。

あるものは流産を止め、
あるものは難治性不妊に挑み、
あるものは手術を極め、胎児の病と闘い、
そしてボーカルもいる??

でも、みんなの目指すものはひとつ、
「今と未来の患者の幸せ!」

みなさんも私たちと一緒に大人の夢を叶えてみませんか?

2006年1月から、名古屋市立大学大学院医学研究科産科婦人科の教授に就任致しました。

本学には習慣流産(不育症)研究の伝統があり、私も1990年からこの研究に携わりました。最初の研究は、抗リン脂質抗体が流死産を起こす機序に関する凝固学的基礎研究でした。以来、私は、"数年後の患者さんの役に立つ臨床研究"を心掛けてきました。その研究成果は数多く引用されており、習慣流産(不育症)の標準的医療確立のために貢献できたと自負しております。習慣流産(不育症)の標準的医療については「不育症・習慣流産患者のみなさんへ」ホームページに公開していますのでぜひご覧ください。


不妊症・不育症で悩む人たちを救いたい。

妊娠の15%が自然流産に終わります。また不妊症も15%の頻度です。つまり、4人にひとりが妊娠につまずいて悩んでいますが、一般に認識されていません。日本では"母性神話"といって、女性は子供を生んで一人前であるといった考えが強く、不妊・不育に悩んでいる人が大きな声で悲しみを表現できません。

子供ができて“まさか自分に子供ができるなんて”と驚く人もいれば、子供ができずに“まさか自分に子供ができないなんて”と驚く人もいる。子供のころに予想していた自分の未来。歌手や宇宙飛行士にはなれなくても、いつか自分も誰かのお母さんやお父さんにはなるんだろうなあと思っている。しかし、当たり前になれると思っていたその当たり前が、自分に起こらないことがある。世の中の日常で繰り返される平凡な現象が、自分にとっては奇蹟に映る。歌手や宇宙飛行士になることよりも、はるかに遠く感じるその奇蹟。子供のころの夢に破れ、挫折することなんてたいした問題じゃない。単なる職業にはせた夢なんて、たいして美しい想いじゃない。でも、大人の思う夢。叶っていいはずの、日常の中にある慎ましい夢。子供の時は平凡を毛嫌いしたが、平凡になりうるための大人の夢。かつて当たり前だったことが、当たり前でなくなった時。平凡につまずいた時。人は手を合わせて、祈るのだろう。
(扶桑社『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(リリー・フランキー著)より引用)

これは「東京タワー」(リリー・フランキー著)の中で、子宝に恵まれるようお地蔵さんにいつも祈っていた隣のおばちゃんに思いをはせて書かれた一節です。

不妊症・不育症の患者さんの多くは“まさか自分に子供ができないなんて”と驚いています。女性には、哺乳類の一種として妊娠適齢期があります。いくつになっても妊娠可能と誤解して、貴重な時間を失ってしまっている女性は少なくありません。わが国の女性たちは良く働き、よく遊んで40歳を迎えます。40歳になると妊娠しにくくなりますよ、と誰も教えてくれません。

NHKクローズアップ現代「卵子の老化の衝撃」(2012年2月14日放映)でこの話題が取り上げられたことをきっかけに、生殖医療に真摯に向き合う記事、番組が増加したように思います。それまでは、性教育というと避妊が中心となり、不妊症や不育症については全く教育されてきませんでした。

子供を持ちたいという、ささやかな希望につまずくことがないように、ライフワークである習慣流産の研究と共に生殖教育にも尽力したいと思います。

みなさんも私たちと一緒に大人の夢を叶えてみませんか?

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【名市大産科婦人科 専門分野】習慣流産・不育症・生殖免疫学・出生前診断・臨床遺伝学・周産期管理・生殖内分泌・不妊症・代謝・中高年・周産期管理・腫瘍