名古屋市立大学 大学院医学研究科
生体防御・総合医学専攻
分子医学講座
(医学部アイソトープ研究室・分子医学研究所 4F)

分子毒性学分野

in English


分子医学研究棟 分子毒性学分野 21世紀において我々科学者の共有する課題は、地球環境の生態系の維持と、安全な生活環境の構築に貢献することにあると考えます。そのためには環境化学物質の毒性の評価を科学的に正しく行うことが必須の条件です。化学物質の毒性のうち、最も重要なものは発がん性にあります。いままでの医薬・農薬等の毒性評価にはラットやマウスを用い、可能な限り高用量で2年余を要する長期試験が実施されてきました。環境化学物質を考える場合、このような通常ではあり得ないような高用量実験で得られたデータは、日常生活に外挿することは困難です。また、多くの物質について長期発がん試験を実施するには施設や費用の面で大きな制約があります。

 このため、前がん病変等を判定指標としたモデルや、遺伝子操作によって発がん期間を短縮した動物モデルの開発や、DNAチップやプロテオミクス等による新しい評価法等の開発が必要です。また、低用量域における用量反応関係についての知見も充分とは言えないのが現状です
 
 名古屋市立大学大学院生体機能分子医学講座・分子毒性学分野はまさにこのような時代の要請に応えたものです。 日本ではじめて医学部に設置された毒性学分野専門大学院です。医学、分子生物学、化学に基づく系統的な毒性学による環境物質の発がん性に関する新しい評価法の開発、さらに第一線の研究者ならびに関連機関で活躍できる人材を養成することを目的とします。


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         名古屋市立大学 大学院医学研究科
         生態防御・総合医学専攻 分子医学講座 分子毒性学分野

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