安静時の速い心拍と高い血圧は2型糖尿病 (DM) 罹患の危険因子となりうる。そこで、健康者で安静時心拍と血圧の DM罹患への各々の影響、および心拍と血圧の交互作用を追跡研究で示した。追跡開始時に
DMの現病・既往がなく、他の治療中疾病がなく、重大疾病の既往もない 30-59歳の男 16828名を平均 7.4年、女
8368名を平均 7.1年追跡した。 この追跡で、男 869名、女 224名で DM罹患を認めた。DM罹患者は DM非罹患者に比し、追跡開始時の心拍は速く、血圧は高かった。また、心拍が速いほど、血圧が高いほど DM罹患リスクが高かった。これらの心拍と血圧による DM罹患リスク増加は相互に独立していた。これらの結果は年齢、BMI、飲酒、喫煙、運動、学歴で補正している。 安静時の心拍と血圧は相互に独立した
dose-dependentな DM罹患の危険因子である。 永谷照男
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