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日本人は2型糖尿病 (DM) 罹患の最大の危険因子である肥満が他の先進国に比し少ないにもかかわらず、DM罹患が増加しつつある。そこで、健康者の体格 (BMI, kg/m2) と DM罹患の関連を追跡研究で示した。追跡開始時に DMの現病・既往がなく、他の治療中疾病がなく、重大疾病の既往もない 30-59歳の男
16829名を平均 7.4年、女 8370名を平均 7.1年追跡した。 この追跡で、男 869名、女 224名で DM罹患を認めた。対象者を
BMIの十分位で 10群に分類すると、BMIが最大の群 (男 BMI≥26.4、女 BMI≥26.0 kg/m2)
は最小の群 (男 BMI<19.8、女 BMI<19.2 kg/m2) に比し、DM罹患リスクが男 8.68倍、女 9.50倍であった。さらに、BMIと DM罹患リスクに明確な直線的正相関を認め、男女とも BMIが 1 kg/m2 大きいと DM罹患リスクが約25%増加し、このリスク増加は男で 6年、女で 4年の加齢による DM罹患リスクの増加に相応した。この結果は年齢、飲酒、喫煙、運動、学歴で補正している。 BMI の増加は肥満・やせにかかわらず、DM罹患の強く、かつ dose-dependentな危険因子である。 永谷照男
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