名古屋市立大学大学院 医学研究科 心臓・腎高血圧内科学   市民公開講座
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教授挨拶

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 2013年11月1日付けで心臓・腎高血圧内科学分野3代目の教授に就任いたしました。当教室は、初代藤浪隆夫教授が脂質代謝・動脈硬化を中心とした循環器病学、第2代木村玄次郎教授が高血圧臨床に軸足を置いた腎臓病学を専門として教室の発展に努めてこられました。私は両教授のご指導の下で、心エコードプラ法を用いた心臓病の診断、心臓カテーテル法による冠動脈疾患の診断・治療等のまさしく循環器臨床そのものに従事し、患者さんの疾病診断・治療と並行する形でこれらのモダリティーを利用した心機能・心臓力学の研究を行って参りました。心機能・心臓力学は、循環器内科学のやや旧い領域にあたるかもしれませんが、循環器診療を行う上でなお最重要なテーマであることは間違いありません。今後は、心臓病の終末像であり、患者さんの予後に直結する心不全を教室の主要研究テーマの一つに掲げ、心機能・心臓力学的なアプローチはもちろんのこと、その原因疾患である冠動脈疾患・高血圧・慢性腎臓病の診療・研究に教室を挙げて取り組み心不全学の発展に貢献したいと思っています。幸いにも、これら原因疾患の臨床および研究のベースはすでに先代お二人の教授によって築かれており、私は非常に有利なスタートラインに立っていると認識しております。そして循環器・腎臓・高血圧の専門家を有する教室の陣容を心強く思っております。さらに、最近はアブレーションを中心とする不整脈診療、循環器領域に残された大きな課題である肺高血圧症の病態解明・治療にも力を注いでいます。特に肺高血圧診療については当科が東海地区の中枢医療施設と認知いただいております。腎臓グループでは、従来より腎炎や自己免疫疾患における腎病理の研究に力を入れてきましたが、加えて食塩摂取量と血圧日内変動・ナトリウム排泄量の日内変動との関係などの高血圧の病態研究においても多数の論文を発表しています。研究テーマからみても循環器、腎臓の両グループが一体となって発展できることは間違いありません。
 教育に対する教室の基本姿勢を次のように考えております。学生・研修医諸君に病態生理に基づいて疾患およびその治療を深く理解してもらいながら、一方で実際の臨床医学が臨床経験・臨床統計に基づいた診断学とエビデンスに基づいた治療学で成り立っていることをしっかり教育していきたいと思っております。臨床医学には、病気を理解する基礎知識とそれを応用するセンス(感性)が必要です。臨床現場において学生・研修医と時間を共有しながら彼・彼女らに循環器・腎臓内科学に興味を持ってもらい、将来この分野を専攻する若い医師を増やすことが私の最も重要な仕事と考えています。
 臨床教室として、プロフェッショナリズム「Patient first」を矜持とし、患者さんの信頼に応えうるレベルの高い医療の提供、診療上の疑問点を臨床・基礎研究で解明していく姿勢、臨床と研究のバランスが活気ある教室運営に必須の条件と考えています。そして自由闊達な雰囲気に満ち、和を大切にする教室を作っていきたいと思っております。どうか皆様のご指導ご鞭撻、何卒よろしくお願い申し上げます。循環器、腎臓に興味ある学生あるいは研修医諸君、我々と一緒にプロフェッショナリズムを実践しませんか?

名古屋市立大学大学院 医学研究科 心臓・腎高血圧内科学 教授 大手信之

略歴

  • 昭和56年3月 名古屋市立大学医学部卒業、名古屋市立大学医学部第三内科入局
  • 昭和57年4月 名古屋市立大学大学院医学研究科入学
  • 昭和61年3月 同修了 (医学博士)
  • 昭和61年7月 名古屋市立大学医学部第三内科助手
  • 平成6年11月 Cardiology Section, Wake Forest University, Winston-Salem, NCへ留学
  • 平成9年4月 名古屋市立大学医学部第三内科講師
  • 平成16年4月 名古屋市立大学病院急性心臓疾患治療部助教授
  • 平成18年9月 名古屋市立大学病院循環器内科部長兼任
  • 平成19年4月1日 名古屋市立大学大学院医学研究科心臓・腎高血圧内科学准教授
  • 名古屋市立大学病院循環器内科部長、急性心臓疾患治療部部長兼任
  • 平成25年11月1日より名古屋市立大学大学院医学研究科心臓・腎高血圧内科学教授

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