瑞友会トピックス

病院だより

豊川市民病院

[掲載日:2009年6月15日]
院長 佐々木信義(S45卒)

はじめに

当院のある豊川市は、愛知県の南東・東三河地方に位置し、名古屋市からは車、電車で1時間の
距離です。当地方は大化の改新後、「三河の国」と呼ばれ国府、国分・国分尼寺のおかれた豊川地区は政治、経済、交通の中心でした。現在は豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)で知られ、年間数百万人の参拝客で賑わっています。

私(S.45卒)は平成3年第2外科から当院に赴任し、平成14年4月からは当院で第7代目、名古屋市立大学出身としては角岡秀彦院長(S.32卒・第2外科、S.58~H.12)、高橋睦治院長(S.36卒・整形外科、H.12~H.14)に継ぐ第3代目として院長を務めております。

今回、「病院紹介」の機を得ましたので、当院の沿革・概要・現状などと共に新病院建設に関しても紹介させて頂きます。

当院の沿革

当豊川市には昭和14年に開廠され、当時東洋随一の規模を誇った豊川海軍工廠があり、付属施設として10棟・1,000余床を有する豊川海軍共済病院がありました。しかし、昭和20年8月7日の大空襲で工廠は壊滅(学徒動員、挺身隊を含む2,500余人が犠牲)、終戦により病院も閉鎖されました。豊川市はその共済病院の後を引く継ぐかたちで昭和21年4月に豊川市民病院を開設しました。当初の規模は一般100床、結核50床、診療科は6科でした。今日までの60余年の歴史の中、精神科の併設、准看護学院の開院・閉院、伝染病棟の開設・閉鎖など幾多の変遷がありましたが、病院整備事業増築工事が完成した昭和57年頃が大きな節目となり、医療機器の整備と人員の充実が図られました。当院が名実ともに名古屋市立大学の一大関連施設となったのもこの頃です。

病院外観
[病院外観]

平成元年に臨床研修病院の指定を受け、新臨床研修医制度では単独型研修病院の認定を受けています。平成9年には病院機能評価の認定を受け、昨年2回目の更新を受けました。同じく昨年は、地域医療への貢献と経営の安定を評価され優良病院として総務大臣賞を受賞しました。


当院の概要

当院は愛知県東三河南部医療圏(人口約70万人)に属しますが、最近は新城市以北の東三河北部医療圏(人口約6.5万人)からの患者も急増しています。

<概要について>
病棟数: 病床数:453 床( 一般339 、結核8 、精神106)
・・・平成19年度以下同
診療科: 28科(21年4月~)、うち23科は名古屋市立大学の各医局から、他の5科は藤田保健衛生大学(糖尿病・内分泌内科、小児科、眼科、形成外科)と愛知学院大学(口腔外科)から医師の派遣を得、臨床病理の一部は浜松医科大学のお世話にも
なっています。
常勤職員数: 582名
(医師91名、看護職員351名、臨床検査技師23名など)
看護基準: 一般・結核7:1(H20.10~)、精神 15:1
病床状況: 利用率103.9%(一般)、平均在院日数13.6日(一般)
外来: 外来患者数(1日) 1,362人、
時間外患者数(年)28,539人、
年間救急車搬送数4,746件
年間手術件数: 3,168件
年間分娩数: 641件
医業収支比率: 98.1%
経常収支比率 101.4%
  (平成6年以来経常黒字を維持)
専門医研修施設: 38学会から認定
他: 災害拠点病院 、僻地医療拠点病院など

当院の現状と課題

当院は地域の中核病院として、高度医療機器などはこの規模の施設としては贅沢なほど揃え一般
医療のほか高度・特殊・先駆的医療を担うとともに救急医療、僻地医療にも積極的に取り組んでいます。また地域の保健・医療・福祉施設との密接な連携により地域完結型の医療を目指しています。この医療環境の厳しい中、地方の公立病院としては数少ない活気ある病院と自負していますが、問題は一般病床数の不足と病院施設の老朽・狭隘化です。増床は過剰圏域のため今まで不可能でしたが、今回の公立病院改革プラン策定において当院は、北部医療圏の公立病院と病床の適正配置についても協議することになっています。狭隘化は特に深刻で、診療の効率化と医療安全の確保に多大な労力が必要で、新病院完成まで如何にこの状態を乗り切るかが最大の課題です。時間外(救急)診療については、当院医師の負担軽減のため医師会と協議し、豊川休日夜間急病診療所における一次救急診療の強化を図っています。

当院は臨床研修をはじめ医学生、看護学生のほか多くのコメディカル学生の実習を引き受け医療
従事者の研修の場としての役割も担っています。より良い研修環境を整えるため、医学実習生の宿泊にはビジネスホテルを提供、研修医の住居は新築マンションに更新の予定です。
運営形態は時流に即応し良質な医療を提供できるよう、平成21年度から地方公営企業法を全部適
用します。

新市民病院建設

一時白紙に戻った新病院の建設用地でしたが、平成20年に4回の新病院建設地検討委員会を開催、さらに9月26日議会協議会の了承を得て新たな建設地を八幡地区に決定しました。当地区は名鉄豊川線の八幡駅に隣接したスズキ自動車工場の一部で、敷地面積は約42,000m2です。より早期の開院を目指し鋭意建設計画が進められており、本年度中に基本構想の策定を完了し基本設計、本設計を経て建設着工に入り、平成25年開院予定です。規模は現在より一般床を100床程度増やし全体で約550床、10階建、延べ床面積44,000m2、ICU、CCU、SCUなどの新設と新型救命救急センターの導入を予定しています。

新豊川病院イメージ図

豊川病院 瑞友会会員の皆さま

(上段左より)
二宮茂光(呼吸器科医長)、加納正也(麻酔科医長)、
鈴木 健(循環器科主任医長)、國井博史(耳鼻咽喉科部長)、
伊藤尊一郎(泌尿器科部長)、山本敬三(皮膚科部長)
(中段左より)
森田泰嗣(産婦人科医長)、三井敬盛(外科部長)、
松本 隆(脳神経外科部長)、黒野賢仁(放射線科部長)、
継 泰城(神経内科部長)、柄松章司(外科部長)
(下段左より)
中村 誠(消化器科部長)、桜井昭夫(精神科部長)、津ヶ谷正行(副院長)、
佐々木信義(院長)、吉野内猛夫(副院長)、太田弘敏(診療局長)、
西田 勉(外科主任部長)
(欠席者)
菅沼辰登(内科部長)、柴山元英(整形外科医長)
※関係者多数のため科長以上のみ

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