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No.030 <瑞友会賞 学術部門賞>
              「受賞課題:神経系に発現する電位依存型カルシウムチャンネルの機能解析」

[掲載日:2015年8月10日]

稲垣 彰(いながき あきら)氏 (平成12年卒)

めまいは生命を脅かす疾患ではないが、患者のQOLを大きくし阻害している。抗めまい薬として、経験的にT型またはL型カルシウムチャネル拮抗薬であるルナリジンなどのピペラジン誘導体が用いられてきたが効果は充分ではない。聴覚系の神経保護のための治療のターゲットとなりうる聴覚前庭系のカルシウムチャネルを制御する薬剤が期待されているが、現状ではすべてのカルシウムチャネルが自由に制御する薬剤は得られていない。受賞者は、遺伝難聴の有毛細胞カルシウムチャネル制御タンパクの制御の状態や、聴覚発生前後の内有毛L型カルシウムチャネルの状態の変化など、聴覚におけるカルシウムチャネル機能を詳細に解析することによって、めまいや頭痛を生じるカルシウムチャネルの異常を補正する薬剤を見出し、新たな治療法に繋がる道を拓いた。


略歴

平成12年
名古屋市立大学医学部卒
平成18年
名古屋市立大学大学院耳鼻咽喉科・頭頚部外科 助教
平成21年
米国エモリー大学、アイオワ大学医学部博士 研究員
平成24年
名古屋市立大学大学院耳鼻咽喉科・頭頚部外科 助教