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No.021「学術賞受賞のご挨拶

[会報119号(2013年9月30日発行)より]

名古屋市立大学 腎・泌尿器科学 講師 水野健太郎(H10卒)

このたび、第7回瑞友会賞(学術部門)を受賞することができましたのでご報告申し上げます。栄誉ある賞をいただき大変光栄に存じます。奥村会長をはじめ瑞友会の先生方、選考いただきました諸先生方、さらに私の研究をご指導・ご支援して下さいました教室の先生方に心より感謝申し上げます。

私の研究課題は、「精子幹細胞機能からみた造精機能障害メカニズムの解明」です。体外受精など生殖補助技術が進歩する一方で、精巣内で精子が作られない造精機能障害には根本的な治療がないのが現状です。私たちは、精子幹細胞に着目してこの問題を解決しようと研究を続けております。

これまで私たちは、精巣が先天的に下降しない停留精巣の動物モデルを確立してきました。本モデルでは造精機能障害を高率に合併します。さらに停留精巣の組織内でEEF1A1・TPT1の2遺伝子の発現が有意に亢進しており、これらは精子幹細胞に局在すること、などを見いだしました。停留精巣は、泌尿器科領域で最も頻度の高い先天異常ですが、精子幹細胞の機能にかかわる遺伝子変化は、初めての報告です。今後これらの遺伝子機能の解析を進めることで、精子幹細胞の分化メカニズムを明らかにし、造精機能障害の新たな治療法を開発できれば、と考えております。

本年度は、同じ平成10年卒の森君も受賞されており、大変刺激になるとともに、同期としても嬉しいことと感じました。未熟者の私ですが、本賞を受賞できたことを励みとし、なお一層精進して参りたいと存じます。諸先生方におかれましては、今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。