麻酔科・集中治療部後期研修プログラム
2005.2.17.
麻酔科・ICU
新臨床研修プログラム終了後3年間シニアレジデントとして専門医教育を行う。この3年間を通じて、手術室での麻酔、集中治療、ペインクリニック、救急部での業務遂行に必要なシステムの理解、知識、技術を身に付け、幅広い知識・技術を持った麻酔科医師となることを目的としたプログラムである。後期研修の場所は大学病院および関連病院とする。
卒後3年目(シニアレジデント1年目)
到達目標:中央手術部での各種手術の麻酔管理を通して、患者状態の把握、術前・術中・術後といういわゆる周術期管理の考え方と技術を修得する。
また希望者は救急部業務にも積極的に関与し、中等症までの救急患者をひとりで診察できる。
集中治療部に於いて、指導医の下で呼吸・循環・代謝・神経系の管理についての知識・技術を修得する。
卒後4年目(シニアレジデント2年目)
到達目標:本院または関連病院に於いて、以下のことができるようになる。
新生児手術、心臓外科手術、特殊疾患の手術などの麻酔管理を指導医の下でできる。
集中治療部に於いて、指導医と共に重症患者の呼吸・循環・代謝・神経系の管理ができる。
麻酔科外来に於いて、基本的な神経ブロックの手技ができるようになる。
4年終了後、麻酔科専門医資格を取得する。
卒後5年目(シニアレジデント3年目)
到達目標:手術部の麻酔科アシスタントデイレクター、ICUのアシスタントデイレクターとしての業務をこなすことができる(各科からのコンサルト業務を含む)。
ペインクリニックにおける各種扇形ブロック、吸入療法を行うことができる。
但し一部のものは市中第一線病院で臨床経験を積む。
チーフシニアレジデント:5年目のシニアレジデントのうち毎年1名がチーフシニアレジデントに任命される。チーフシニアレジデントは、研修医やシニアレジデントの勤務割り振りを行うなど、シニアレジデントのまとめ役としてスタッフを補佐する。
6年目以降:研究医あるいは助手として勤務する。あるいは他病院へ就職する(短期、長期)。
取得可能な専門医資格:
麻酔科標榜医(厚労省)、麻酔科専門医、麻酔科指導医、集中治療専門医、
救急医学会認定医、救急医学会指導医、ペインクリニック認定医、など