大学病院と一般病院の違い ―― Carrier Design

大学病院と一般病院との間の違いは、若い医師のキャリア・デザインに対する姿勢です。大学は次の時代が求める人を創る所であり、大学にとって教員とスタッフのキャリアは真の財産です。大学の講座や大学病院の診療科は、存続を賭けて若い医師のキャリアに投資しています。いうまでもなく、個々の医師にとってもキャリアは人生の最大の財産です。名古屋市立大学病院の専門医研修プログラムでは、若い医師の充実したキャリア・デザインへの支援を第一とし,そのための環境を整備し,留学先などの確保に努めています。

 

当病院の研修環境

名古屋市立大学病院は、大学病院として全国に先駆けて診療情報の完全電子化(電子カルテおよびペーパーレス・フィルムレスシステム)を実現しました。この機能により、医療スタッフは診療現場や検査室のみでなく院内の何処にいても、診療録、検査結果、画像情報のすべてをリアルタイムで参照できます。また院内の離れた場所にいる専門医や医療チームのメンバーが、同じ医療情報を同時に共有することが可能で、迅速なコンサルテーションや指示伝達ができています。医療スタッフは、従来のように院内の移動や検体、検査結果の運搬に時間や労力を費やすことがなくなり、患者さんとのコミュニケーションや診察、そして専門職としての知的作業に専念できるようになりました。平成19年には外来棟が加わり病院がフルオープンしました。医療スタッフのためのアメニティーも充実しています。

 

これからの時代、専門医に必要な資質とは

これからの専門医は医療技術の熟達者というだけでは不十分です。絶えず進歩する科学技術や変化する社会環境の中で、専門医は時代のニーズや問題を敏感に察知し、必要な技術や見識を開発・更新して行く能力と資質が求められます。当院の専門医研修プログラムでは大学院教育と連携し、IT化された病院機能を生かした臨床研究への参画なども取り入れ、reflective practitioner(反省的実践家)としてのprofessional(専門職)の育成を目指しています。

 

研修プログラムの特徴

名古屋市立大学病院は長年に渡り地域に密着した医療の提供と人材育成に貢献してきました。一方、医師のニーズやキャリアは益々多様化しており,従来の慣習に囚われることなく,時代に即したニーズやキャリアに対応した斬新なプログラムも積極的に取り入れています。若い医師の皆さんの中には,一日でも早く専門医への道に進みたい方,卒後臨床研修の修了後に一般病院での専門医(専修医)研修を希望される方,より様々なローテート研修を行ってから専門医研修を始めたい方,大学院への進学を希望される方など色々な希望があると思います。このプログラムでは,個人の希望に則した自由度の高い研修プログラムを提供します。気力と体力に溢れる若い時期を、快適な研修環境の中で過ごし、医師としてのプロフェッショナリズムを追求して頂きたいと思います。