(1)モデルマウスにおける多因子疾患の遺伝的基盤の解明

 多因子疾患の代表である自己免疫疾患を自然発症するMRL-Faslprマウスを対象に,疾患形成に至る遺伝的基盤を明らかすることを目標としています。これまでに、我々は、CD72分子の多型がこのマウスの糸球体腎炎、全身性血管炎に関与することを明らかにしてきました。CD72は、主にB細胞、濾胞樹状細胞、マスト細胞に発現し、B細胞では、細胞質内のITIM (immunoreceptor tyrosine-based inhibition motif) を介してB細胞レセプターシグナルを負に制御します。

 CD72の変異がMRL/lprマウスの自己免疫疾患に重要な役割を有することを示すために、野生型CD72(C57BL/6)を過剰発現するMRL-Faslprマウスを作製したところ、自己免疫疾患の改善が認められました。一方で、変異型CD72(MRL)を過剰発現した場合には、疾患の改善が認められず、CD72の多型が糸球体腎炎,血管炎発症に重要な役割を有することを明らかにしました。一方で、同様の変異をもつ全身性エリテマトーデス患者は、高頻度に腎炎を合併する事が明らかになっており、ヒトマウス共通に、CD72の変異が自己免疫疾患に関与することが明らかとなりました。

2)膵内分泌細胞の発生・分化のメカニズム

 膵臓発生は、マウス胎生8.75-9.0日に、肝芽の反対で、前腸背側に内胚葉上皮が肥厚することで、形態的な変化が認められ、これを背側膵芽と呼びます。この背側膵芽は、周囲間葉系組織に向かって膨出する一方、胎生10日頃には、前腸腹側にも膵芽が出現し膨出を始め(腹側膵芽)、次第に融合して一つの膵臓を形成します。

 名古屋市立大学

 大学院医学研究科

 実験動物研究教育センター

 日本実験動物学会

 東海実験動物研究会

 

 名古屋市立大学医学研究科

 キャンパスマップ(川澄)

 病態モデル医学は実験動物研究教育センター内にあります

 

公立大学法人名古屋市立大学大学院医学研究科 病態モデル医学分野
〒467-8601名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1,TEL: 052-853-8109
Copyright(C)2017 DCEM All Rights Reserved.