市民講座

プリオンから見た食と医療の安全:
プリオンはもう怖くないの?
― BSEとヤコブ病 ―

平成21年10月31日(土)13:30〜17:00
於:名古屋市立大学病院 病棟・中央診療棟3階 大ホール
(名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1)

 

主催:食と医療の安全に関わるプリオン病の市民講座実行委員会
    後援:農林水産省、厚生労働省、愛知県、名古屋市   
ヤコブ病サポートネットワーク、名古屋市立大学


挨拶と内容紹介
13時30分〜13時40分
西野仁雄(名古屋市立大学理事長)
毛利資郎(動物衛生研究所プリオン病研究センター)、 水澤英洋(東京医科歯科大学)、
上田 宗(ヤコブ病サポートネットワーク)
第一部  司会 上田 宗
○ 道野 英司(厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課)
13時40分〜14時00分
  「BSE等に関する食品行政」  
○ 川島 俊郎(農林水産省消費・安全局動物衛生課)
14時00分〜14時20分
  「わが国のBSEに対する国際評価」  
   
                     休憩 14時20分〜14時30分  
   
第二部  司会 毛利資郎  
○ 三好 一郎(名古屋市立大学)
14時30分〜14時45分
  「不思議な病原体 プリオンてなに?」  
○ 石黒 直隆(岐阜大学)
14時45分〜15時00分
  「BSE わかっていないこと」  
○ 横山 隆(動物衛生研究所プリオン病研究センター)
15時00分〜15時20分
  「BSE研究 感染経路・診断法開発」  
   
                     休憩 15時20分〜15時30分  
   
第三部  司会 水澤英洋  
○ 水澤英洋(東京医科歯科大学)
15時30分〜15時50分
  「ヤコブ病研究 診断・サーベイランス」  
○ 堂浦克美(東北大学)
15時50分〜16時10分
  「ヤコブ病研究 治療・発症機序」  
   
                     休憩 16時10分〜16時20分  
   
第四部  総合討論  司会:毛利資郎、水澤英洋、上田 宗  
討論者:講演者7名と会場
16時20分〜17時00分
    会場を含めた総合討論  


プリオン病の市民講座について

 私たち「食と医療の安全に関わるプリオン病の市民講座実行委員会」はプリオン病克服のための研究や活動を行っている複数の団体で構成するグループです。2001年にわが国初のBSE発生により狂牛病パニックに陥った時、市民のあいだでは牛製品に対して過剰ともいえる対応がみられていました。しかし、この病気への関心は年々薄れ、今やプリオン病が克服されたと錯覚しておられる方々もおられます。また、逆に不安や不信により科学的な裏づけなく、頑なに過剰な対応を取り続けている方々もおられます。このような誤解は、プリオン病研究者が「プリオン病の何が解明されていて、何が解明されていないのか」といった情報を市民の方々にわかりやすく丁寧に提供する機会に乏しかったことが原因の一つと考えています。そこで、私どもはプリオン病やその病原因子であるプリオンを少しでも理解いただくために下記の目的で市民講座を持つことを計画し、活動を行っています。
 今回は名古屋市立大学三好一郎教授のお世話で名古屋市立大学病院大ホールにて開催することにいたしました。
 
 1986年にBSEが報告されて以来、プリオン病はヨーロッパをはじめ世界各国で健康や経済に様々な影響を及ぼしてきました。プリオン病征圧のための研究は、BSEがヒトに感染したと公表された1996年から世界的に強化され10年以上が経過しました。これまでの行政の適正な施策と地道な研究成果の蓄積により、今年5月にはわが国のBSEステータスが「管理されたリスクの国」として国際獣疫事務局(OIE)により認定されました。しかしながら、感染のメカニズム解明や治療予防の開発をはじめとして、充分に解決されていないところが未だに多く残されているのが現状であります。
 この市民講座では、行政官、研究者がそれぞれの立場から、プリオン病における現状と今後の展開について、わかっていることとわからないことを解説します。消費者や患者(家族)である一般市民の方々が容易に理解できるように、平易な言葉で分かりやすく説明し、会場の市民の方々とも討論することにより、畜産物の安全と医療の安全に関わるプリオン病やプリオンについての理解を深めていただくことを目的にしています。
 会場にて活発なご討論をお願い申し上げます。

食と医療の安全に関わるプリオン病の市民講座実行委員会発起人会  

 

代表 堂浦 克美(東北大学大学院医学系研究科 教授)
  水澤 英洋(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 教授)
  上田 宗 (ヤコブ病サポートネットワーク 代表)
事務局担当 毛利 資郎(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
 
動物衛生研究所 プリオン病研究センター長)