取組みの概要
本プログラムのご紹介
国際的な視野と情報発信力とともに、地域の医療活動の向上に資する能力をもつ人材は、 大学だけあるいは地域医療機関だけでは育たず、キャリアとして両方の経験が必要です。 本事業では、平成20年度に本学独自に導入した医療系学部連携早期体験学習カリキュラムの学生グループ研究を基にして、平成21年からの文部科学省の助成により学生の活動の範囲を地域に向かって展開しました。 学生時代から地域と関わり、地域医療への理解と親和性を醸成すると共に、 学生の活動を通して地域と大学が連携を深め、「地域が参加する医療人の育成」が、 地域の教育文化となることを目標としています。
学生グループの活動にご協力頂く
地域の一般病院への説明会の風景
(2009年11月5日キャッスルプラザ)
推進事業の特徴である「地域参加型学習」は、従来の見学や体験を中心とする「地域基盤型学習」を超えて、 学生が地域社会の実際のニーズを抽出し「学生なればこそできる」課題の解決を学習テーマとします。 その中で、医療系3学部を擁する本学の特徴を活かし、医・薬・看混成チームによる人間性に溢れた、多面的で深みのある活動を目指します。
プログラムには、初年次教育と学年間双方向(屋根瓦式)学習が含まれます。 前者では3学部の1年生約260名が学部混成27グループに分かれ、地域の一般病院、山間地、離島、名古屋市内を対象に活動します。 後者では、年次進行と共にグループに新しい学生が加わる形で学年間の縦の繋がりを形成し、 高学年による低学年の指導を通して「教えることで学ぶ」教育を行います。
本推進事業のために、医・薬・看護学部による医療系学部・研究科連携教育委員会 (Allied Medical Education Committee、通称、AMEC)が組織され、事業の企画・運営に当たっています。 また、地域参加型学習支援センターが設置され、学生活動の支援や地域との連絡調整、成果の発信を行います。
謝辞:本プログラムは平成21年から3年間、文部科学省の助成を受けました
1.事業目的
本プログラムは、各大学・短期大学・高等専門学校(以下、「大学等」という。)から申請された、 各大学等における学士力の確保や教育力向上のための取組の中から、 達成目標を明確にした効果が見込まれる取組を選定し、 広く社会に情報提供するとともに、重点的な財政支援を行うことにより、 我が国の高等教育の質保証の強化に資することを目的として実施する。
2.選定状況
平成21年4月17日付けで各大学・短期大学・高等専門学校を対象に公募を行い、 5月28日~29日に441大学等から649件の申請を受け付けた後、 独立行政法人日本学術振興会で運営される「大学教育等推進事業委員会」 (委員長:佐々木毅 学習院大学教授)にて審査が行われ、このたび、96件の取組が選定された。
学校種別 | 申請数 | 選定数 | ||
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学校数 | 件数 | 学校数 | 件数 | |
国立 | 111 | 168 | 32 | 33 |
公立 | 49 | 67 | 12 | 12 |
私立 | 281 | 414 | 51 | 51 |
合計 | 441 | 649 | 95 | 96 (14.8%) |